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戸田和幸のギリシャ戦ハーフタイム解説が的確で興味深い件

戸田和幸のギリシャ戦ハーフタイム解説が的確で興味深い件

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・日本時間20日に行われたW杯グループリーグ日本vsギリシャのテレビ放送で戸田和幸のハーフタイムスタジオ解説が素晴らしかったとネットで話題になっています。


ハーフタイムのスタジオ解説で、関塚隆、岡田武史、山本昌邦という指導経験のある解説陣に混じって、戸田和幸がただひとりギリシャ戦の後半の苦戦を予言していました。解説もハキハキとしていてわかりやすかったので、書き起こしてみました。

男性アナ:関塚さん、前半の印象をお聞かせ下さい。

関塚:立ち上がりから日本は非常に良い入り方をしたと思うんです。ただ、逆にギリシャの選手が退場になってから、スペースを全部潰されて、もうひとつリズムが狂ってきたかなと。

男性アナ:一人相手が少なくなったことで逆に難しくなりましたか?

関塚:そうですね。ギリシャのほうがもう割り切ってスペースを消しながら守備から攻撃、というところになっていますからね。

女性アナ:戸田さんはどういった印象を持たれましたか?

戸田:今の話と平行するんですけど、退場したことによってシステムを変えて、4-3-3ではなくて4-4-1にしたので、(日本が)上手く使えていた1アンカーの脇のところが消されてしまって、より相手が下がったので裏のスペースもないですし、そこを後半どういう風に打開していくのかなというところが大事なところになるんですかね、ゴールを決めるという意味では。

男性アナ:一人少なくなったギリシャをどう崩していくのか。後半楽しみにしていきたいと思います。

(ニュースで中断)

男性アナ:前半を終えて0-0。ニュースの前にもお話ありましたが、一人少なくなってから相手もチャンスを作っている。これを関塚さん、どう見たらいいですか?

関塚:守備のところでスペースがなくなりましたね。ですからそこでしっかりと守ってボールをマイボールにした時に日本の陣地に入って、今のようにちょっとしたこぼれ球が相手にこぼれてミドルシュートと。そういうところを許していたかなという印象ですね。

男性アナ:その中で日本もチャンスを作っていましたシーンがありましたので、関塚さんに詳しく解説していただきます。
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関塚:今日解説の岡田さん、山本さんが仰られたように、非常にいい入り方、そして相手の陣地で非常にボールが動いていたと思うんですね。このシーンですけれども、やはり4人の距離感が非常に良かった。その中から、ボールを動かしながら本田選手がバイタルで前を向いてる。これによってオプションが非常に広がりましたね。
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男性アナ:ディフェンスと中盤の間、相手にとって一番危険なところで本田選手が前を向いていろいろな選択肢ができたということですね。
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関塚:そこで本田選手はFWの大迫選手を狙いましたけど、オフサイドにはなりましたけど、人数が多く絡んだいい形ができたというシーンですね。

男性アナ:これはまだ相手が11人だった時に、アンカーと言われるディフェンスの前のところにいる選手の周辺ですね。そのあたりがバイタルエリアと言われる場所ですけど、そのあたりが上手く使えていたというシーンの一つでもあったと思うのですが、戸田さんは先ほどの話だと「なくなった」と仰ってましたね。

戸田:1枚だったところが、簡単にいえば2枚になりました。4-4-1で横並びの2枚になりましたので、そこが逆に消されてしまったなと。相手もそこは「守備で」ってところをハッキリさせた中で奪ったボールをカウンターってところがあるので、今度少し考え方を変えていかないと、そこのエリアに入っていくのは難しくなるかなと思います。

女性アナ:現地解説の岡田さん、山本さんは、ここまでどうご覧になっているのでしょうか。

現地男性アナ:こちら放送席は岡田武史さんと山本昌邦さんのお二人とともにお伝えしています。お二人に前半印象に残ったシーンを挙げていただきましたので、連続してVTRで見ていただこうと思います。岡田さんが印象に残ったプレーは…
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岡田:立ち上がり、大迫が非常に良いんですけど、大迫のシュートまで行ったところなんですけど、まず大迫がボール受けに来て、その裏。ここに大久保がいるっていうことが大事なんですよ。大迫が受けに行って他に誰も居ないんだったらこのプレーはなかったんですけど。大迫のまわり、コートジボワールの時は孤立している感じがあったんですけど、今日は非常にそこが良くて大迫のまわりに人が来てますよね。

現地男性アナ:これは山本さんが選んだプレーになりますが、これは大久保のドリブルですね。

山本:仕掛けることによって、ここ1対4なんですけど、今回はこういうプレー、手を使うとすごいファールをもらえるので、FKも攻撃の形としては日本の場合持ち味だと思うので、仕掛けるシーンが大事なのと、後半ブロック作られるとなかなかスペースがないんでこうして仕掛けるのが大事なのかなと。

現地男性アナ:お二人にはこの2つのプレーを挙げていただきました。

戸田:岡田さん、山本さん、戸田です。
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岡田:はい、どもー。

戸田:今お二人が挙げられたシーンのように斜めのボール使ったりバイタルが上手く使える中でフィニッシュのシーンなんかいろいろあったんですけど、ギリシャが一人退場してから形を変えて、逆にバイタルのエリア2人でがっちり固められる中で、後半これから日本が打開する上で、たとえば香川の使い道だったりとか、遠藤のっていうところはどういうふうにお考えでしょうか。

岡田:まあー、使うとしたら香川、遠藤あたり以外は動けないでしょうね、おそらく。それとともに、このバイタル、いま閉められてるんでね、このバイタルより相手を一回引き出して、そして裏を狙っていくということを、またはサイドからDFラインの裏にクロスを入れ流し込むようなそういうアイデアも必要かなと思いますね。

戸田:はい。

山本:特にスペースのない中で香川は有効だと思いますけどね。

男性アナ:はい、ありがとうございました。スペースがない中では、香川の投入も有効と、今お話がありましたけど、さあ後半戦、日本がどういった形でギリシャのスペースがない中を崩していくのか。

戸田だけがギリシャに引かれて守られて苦戦することを予想しているのが興味深いです。現地の岡田さん&山本さんはスペースが消されていることを危惧はしているのですが、どちらかというと呑気というか、「大丈夫だろ、行けるだろ」くらいに思っていて、関塚さんも日本代表の前半の戦い方をわりとポジティブに捉えています。

台本的なものがあって、そうなっただけなのかもしれませんが、結果論的に戸田の解説が一番的確であると思います。ボキャブラリーも豊富ですし、W杯出場経験もありますし、今後、監督をやることもあるでしょうから、指導者&解説者として非常に期待できるんじゃないでしょうか。テレビ慣れした解説者と違って変な気休めを言わないところがいいですね。

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