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U-21日本代表監督・手倉森誠が「FOOT×BRAIN」で語った選手をその気にさせる「手倉森ワード」

U-21日本代表監督・手倉森誠が「FOOT×BRAIN」で語った選手をその気にさせる「手倉森ワード」

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3月29日に放送された「FOOT×BRAIN」(テレビ東京)に出演したU-21日本代表監督の手倉森誠が、「名将が語る!!ビジネスにも活かせるチーム掌握術」と題して、ベガルタ仙台で実践してきた独特の指導法、チームマネージメントの手法を語った。

出演:手倉森誠、都並敏史、福田正博 司会:勝村政信、杉崎美香

手倉森誠 伝え方の工夫

ナレーター:かつてベガルタ仙台の監督を務めた都並敏史はコーチだった手倉森誠の指導力をどう見ていたのか

都並:素晴らしかったですよ

手倉森:いえいえ

都並:代表監督になったから言うのではなくて、当時、私が仲間のコーチたちと一緒に仙台に乗り込んで、(手倉森は)お手伝い頂く形だったんですけど、そのとき「この人、絶対いい監督になるな」ってみんなで話してたし、途中から成績が上がらなかったときに彼をヘッドコーチに変えたんです。そこからチーム(の順位)がグッと上がりました。
(VTRの後)
都並:トレーニングメニューでも選手たちが理解しやすい言葉を勉強して持ってるんで、スムーズにコンセプトが入っていく。

手倉森:指導者の用語ってみんな同じものを持ってる思うんですけど、独自の用語を作ろうと思えばできるし、独自の言葉に変えてやったほうが選手も「あっ、こういうことか」っていうね。

たとえば「サポート」という用語がありますけど……

都並:(手倉森は)「潜り込む」って言うんですよ。練習とリンクしていると、この言い方のほうがわかりやすい。距離感も見えてくるし。

「サポート」っていうとどこに行ったらいいのかわからないけど、「潜り込む」は真下に来るとわかる。そういう一言一言が選手にスーッと入ってくる。

たとえばドリブルして離さないことを「握る」って言うんですよ。「ボールをしっかり握れ」と。これは手倉森ワードです。こういうのがいくつもある。

福田:間のとり方に独特のものがあると思うんです。しっかり聞ける、引き込む。「次に何を言ってくるのかな」と前のめりになって引き込まれるような間のとり方が独特の人心掌握術があるのかなと思います。

杉崎:昔からそういう話し方だったんですか?

手倉森:いや、監督になってからだと思います。監督、指導者になった時に言葉ひとつが影響力のあるものだと認識してなきゃいけないと。

福田:発信ばかりしていると選手はだんだん下がっていく、距離を置くようになるけど、(手倉森は)逆に喋らないことでコミュニケーションを取る。言葉をたくさん言うことだけがコミュニケーションではなくて、独特の間と時々ボソッと言った言葉が逆にインパクトを与える。僕は間が作れないんですけど(笑)

勝村:仰るとおりですね。喋りっぱなしですからね(笑)。

手倉森流 平常心の保ち方

ナレーター:インターネットで監督名を検索すると関連ワードの上位に出てきたのは「ダジャレ」。これもテクニックなのか?

杉崎:監督はダジャレがお好きなようですね?

手倉森:まあ(笑)、よく使います

勝村:「勝つしかほくさい」(葛飾北斎)……

手倉森:(笑)、勝つしかないときに「勝つしかほくさい」と言ったらみんなドッと沸きました

勝村:浦和戦を前に、「浦和なだけにウラワザを使います」

都並:ほぉ~

勝村:「ほぉ~」って、(笑いの沸点が)低いッスね、先輩(笑)。

都並:俺は低いッス(笑)

勝村:非公開練習をしたことについて「公開しなかったことを後悔」。

都並:それこの間聞いた。深い!

福田:いいね

勝村:甘いですね、後輩に(笑)

都並:サッカー界なんだよ!(笑)

手倉森:試合前の囲みの取材があるんですけど、みんな固いんですよ。集まってくるメディアの方々が。最初にほぐすために(ダジャレを言っている)。大事な試合なんですけど、「大事な試合だ」という雰囲気が過緊張になりかねないですし、メディアにそう受け取られるのも危険だろうなと。平常心で楽しむつもりでやってるよぐらいの。

僕は試合に負けた時も悔しい顔を見せずにスッと控室に戻るようにしている。メディアはそういうところを抜きますからね。呆然と立ち尽くしている監督の絵は抜きたがりますから。

都並:抜かれたなあ~

手倉森:そういう時に見せないような工夫はしますよ。選手たちにも「勝って浮かれるな、負けてうなだれるな」という話はよくしていて、その言葉に対して常に真ん中を取ってけと。浮かれないで、うなだれないで真ん中でいろと。

福田:それをやっぱり監督が実践してるよね。勝っても負けても同じような対応をメディアにするし。

杉崎:それもやっぱり自分自身の精神を鍛えないとできないだろうなと思うんですが。

手倉森:常にイライラしないということを心がけてますよ。運転している時も、渋滞とか信号に引っかかったりとか、急いでいる時ほどイライラしがちだけど、イライラしないって。

都並:監督の喜怒哀楽が見え過ぎると、選手は鏡のように不安定になるものなんですよ。いつも安定した状態でいられる、それが仙台の強みだったんだなと。

U-21日本代表でも重視する「一体感」

(震災後、12戦無敗のVTRの後)
手倉森:チームスローガンを「感動一体」にしたんですけど、その理由としてはやっぱり感動を与えるチームになりたいという話と、ピッチ上では選手たちが感じて動けるようになってほしいという思いと、オフザピッチでも感じて動ける人間になってほしい。そういう人たちの集まりができたときに一体感が生まれるという話をして、そのスローガンにしたんです。本当に一人ひとりが個人、自分のことだけではなくて被災地のことを考えながら仕事をして結果がついてきたというのもあったし、やっぱり「こういうことだったんだな」と

ゲームの中でのメンタル、それを察知しながら順応していけるような選手にしていかないと勝てないなと。ただ戦術練って、練習して技術上げて挑むっていうだけじゃダメだなと本当に感じました

(アジア大会準々決勝敗退のVTRの後)
手倉森:イラクの戦い方なんか、そういう気持ち、国の情勢が悪化する中で自分たちが国民に少しでも笑顔を届けるんだと。ものすごくそういうメンタリティが伝わる国だったんですよ。だから僕も日本人、選手がそういうものを出せるようにしていかないといけないんだなと思いましたね

勝村:サッカーというものが根付いてきて、世界的に肩を並べられるような監督が今生まれ始めたのかなと。手倉森さんにはA代表で戦っていただきたいなと思います

手倉森:頑張ります

勝村:「過度」に期待しております!

手倉森:笑う「門」には福来たるですから。過度にお願いします

勝村:しまったあ~(笑)。お後がよろしいようで

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